垂れ蜜を集める

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ハチの巣から蜜を取り出す方法として、遠心分離機や圧搾機を使う方法があるが、遠心分離機や圧搾機は、ホームセンターなどで容易に入手できるものではない。

小型の脱水機を使うことを検討したが、お目当ての商品は「販売終了」となっており、現時点で入手不可能だ。

ということで、今年も、伝統的な「垂れ蜜方式」によって蜜を取り出すことにした。質の良い蜜を取り出すには、「垂れ蜜方式」に限る。この方式は、奈良平安時代から行われていたようだ。

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原理は単純で、蜜の蓋をはずし、ザルから垂れる蜜を容器に集めるだけのこと。ザルの大きさにもよるが、一回の処理量は、ごく僅かである。美味しい蜂蜜が得られる反面、時間がかかるのが難点だ。気温が低いと、余計に時間がかかる。しかもその間、ゴミや虫が付かないような工夫が必要だ。

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垂れ蜜にも、ゴミが混入することがあるので、フィルターで濾す。フィルターには、キッチンペーパーを用いることができる。この濾過作業も気が遠くなる作業だが、これで、美味しい蜂蜜が得られる。

加熱処理すれば、蜜がサラサラするので濾過も容易だが、45℃を超えると、蜂蜜の成分が変化してしまうので注意が必要だ。舌に染み込むような発酵酸味を含む独特の甘みを味わうなら、常温で濾過すべきと思う。

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