巣箱の巣門付近でフォバーリングしているスズメバチ(キイロスズメ、オオスズメ)は、ハエたたきで簡単に始末できる。たたき損ねても、襲ってくることはまずない。一目散に逃げていく。彼らにとって、ここはアウェイなのだ。
しかし、四六時中、巣箱の監視をしているわけにもいかないので、トラップの設置は欠かせない。春から初夏の頃はペットボトルを使ったトラップが有効であるが、8月以降は効率が悪くなるようだ。
そんなときは、巣箱の上に「ネズミ取りシート」を設置するに限る。
完全に目的外の使用であるが、その効果に誰もが驚く。
「ネズミ取りシート」を設置したら、最初の一匹だけは、生きた状態で捕獲し、それを「ネズミ取りシート」に付けておく。すると、スズメバチが発するフェロモンによって、飛来したスズメバチが次々に「ネズミ取りシート」にとまる。このシートの粘着力は強力である。二度と飛び立つことはできない。
このシートは、「水に強い」とのことで、雨にぬれても粘着力は低下しないが、死んだスズメバチの腐敗臭が強烈なので、早めに新しいシートに交換した方が良い。そのとき、一番元気そうなスズメバチを新しいシートに移動する。
これにより、スズメバチの被害は最小限に抑えられると思う。