ハチミツの低価格化の秘密

 

国内で販売されているハチミツの95%が輸入品で、9割が、何かと話題にあがる中国産だ。

つまり、お店で売られているハチミツのほとんどが中国産ということだ。

日本の商社は、キロ単価2000円レベルの安いハチミツを中国から輸入しているそうだ。

 

では、どうして安いハチミツを中国から輸入できるのでしょうか?

中国では、ハチミツの生産効率を上げるため、巣から未完熟のハチミツを採取してしまうのだ。そして、80度前後の加熱処理で水分を飛ばして糖度を上げるらしい。日本の輸入規制で、ハチミツに含まれる水分が20%以上だと、輸入できないためだ。

さらに輸入されたハチミツは、効率よく瓶詰めするために、さらに加熱処理されることで、日本人好みの、結晶しにくく透明度の高いハチミツに加工されるということだ。

ハチミツの組成は、10度加熱されると10%破壊されるとされ、例えば60度もの高熱で加熱されると、天然ハチミツのほとんどの組成が失われるとのことだ。

ということは、熱処理により、ハチミツの成分である酵素やビタミン、ミネラルなど貴重な栄養成分が破壊されて、ハチミツ本来の芳香まで消えてしまったのが、安価な中国産ということか?

こうなると、単なる「甘味料」である。

 

ちなみに、こんな話もある。

中国では最近、ハチミツと称していながら、ハチミツがまったく使われていない偽物が大量に出回っているらしい。中国の蜂蜜の8割は偽物だったということだが、日本で売られている蜂蜜は大丈夫なのか?

http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1322528039/-100

 

 

参考

川島茂 著 「ハチミツの「危ない話」」

上之次郎 著 「ミツバチが泣いている」